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日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)大阪阪南支部所属、堺ビッグボーイズのブログです


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とんでもない村に迷い込んでしまった!

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 川の向こう側が迷い込んだフアン・バロン村

 こんにちは。今日も太陽がガンガンにカリブの島を照らしています。

 先日、ドミニカ共和国西部のニサオという町を訪問しようと思って、首都からバスに2時間乗って行ってみました。
 1996~2011年までメジャーで大活躍したブラディミル・ゲレーロ(16年で449本塁打、打率.318)の出身地です。
 もちろんアポイントも何もなしで、どんな練習をしているのか突撃です。

 バスはニサオの街の終点に到着し、到着するや否や、バイクタクシーの兄ちゃんがバスの中まで乗り込んできて僕を捕まえます(←これ、こちらの基本行動です)。
 『どこまで乗せていこうか?』(すでに乗るということは勝手に決められています、笑)
 『この辺に野球場ない?』
 『何言ってんだ。野球場がないわけないだろう。いっぱいあるよ。どこの野球場に行くんだ?』
 『いや、どこの野球場でもいいから連れてって。』

 そして連れて行かれたのは、ニサオの街ではなく隣の村の野球場でした。バイクでたった5分やけど、川を渡り実は県もまたいでいたようです。

 ニサオに行くつもりが、隣のフアン・バロン村に気付かずに行ってしまったのですが、実はこのフアン・バロンこそがすごい村でした。

 人口約5000人(赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんも含めて)の村なのに、なんと現役だけで5人のメジャーリーガーがいます。
 しかも、フランシスコ・リリアーノ(パイレーツのエース、年俸10億円以上)、サンチアゴ・カシージャー(サンフランシスコ・ジャイアンツの抑え投手)、ペドロ・ストロップ(カブスの中継ぎエース)、フアン・ウリベ(ドジャースのサードでレギュラー)といったそうそうたるメンバー・・・。
 想像してください。あなたの住んでいる町の人口は何人ですか?
 僕の生まれ故郷、大阪府交野市は人口8万人。この計算で行くと、交野市から90人の現役メジャーリーガーを輩出していることになります(もちろん?ゼロです!!)。堺市は人口84万人・・・。てことは堺市から1000人の現役メジャーリーガーを輩出していて同じ割合??

 どこの街でも明るく人懐っこいドミニカの人々ですが、小さい村だけあって特にここの人々がまた明るくて親切。コーチたちが、なぞのアジア人を相手にも3秒くらいで心を開いてくれてなんでも教えてくれます。ついつい甘えて首都から通って練習見学させてもらっていると、普通に現れたのが先のペドロ・ストロップ。普通すぎて子どもたちも騒がないので全然気づかないです。

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左から2人目がストロップ。投げているのはすでにデトロイト・タイガースとマイナー契約している投手(155KM/H投げるそうです)
(後日一緒に撮った写真載せます)

 『僕、ペドロ・ストロップって言うんだ。よろしくね!』って、まるで少年のように向こうから挨拶してきました。えええ?あんた、メジャーリーガーちゃうの??
 その後も、日本とドミニカの野球の違いについて、子供の頃の話、マイナー時代の話(ちなみに彼はマイナーではショートを守り、21歳から初めて投手に転向)を、まるで昔からの友達のように色々と話してくれました。

 彼もそうやし、来年はアトランタ・ブレーブスでプレーするペドロ・シリアコ選手とも同日首都で話しましたが、とにかくみんなフラットです。

 全くもって、メジャーリーガーの自分はえらい、あなたたちより上なんだっていう素振りを見せないし、多分そんなこと本当に微塵も思っていないような感じです。どんな仕事をしていても、稼いでいる給料の桁が違っても、初対面の人に対しても、全く態度を変えることがありません。

 こちらがメジャーリーガーである彼らに敬意を払うのは当然やけど、彼らもドミニカの野球を勉強したいと村に迷い込んできた謎の日本人に対して、同じだけの敬意を払ってくれます。その彼らの姿勢によって、さらに彼らに対する敬意は深くなります。

 コーチのみんなに、『なんでメジャーリーガーにまでなって、あんなに謙虚で普通に接することができるの?』と聞いたら、
『何言ってんだ(笑)。この町は小さいからみんな子供の頃から知っているんだ。ずっとここで野球を一緒にやって過ごしてきたんだ。ちょっと成功したからって態度変えるようなやつならもうこの村に帰ってこれなくなるようにしてやるよ、ガハハハハ!!!!』だそうです。
『今日はストロップしか来なかったけど、オフの間は他の連中もよくここで練習しているから、またいつでも来いよ!!ウリベなんて、本当にまだまだガキンチョでおもしろいぞ!(本人はもう35歳)』とのこと。
なんだか、日本の感覚で考えるとありえないことの連続で気が遠くなります。

 ストロップに、日本の子どもたちに対して何か伝えてくれる?と聞いたら、
 『僕はショートとしてマイナー契約したんだ。それで6年間マイナーでやったけど全然打てなかった(笑←本当に他人事のように笑ってた)!そして、ピッチャーやるかって21歳の時に言われてそこから始めたんだ。その時は速い球は投げれたけど、カーブもチェンジアップも投げたことがなかった。そこからトレーニングして、カーブとチェンジアップも覚えたんだ。珍しく思うかもしれないけど、そんなピッチャーもメジャーにはいっぱいいるよ。この村出身のリリアーノもずっと外野やってたしね。日本の子どもたちは、その日の試合に勝つために13歳くらいから変化球もいっぱい投げるって聞いたけど、そんなことしなくていいし、したらダメだよ。80%以上はストレートを投げるべきだし、そもそもピッチャーだけじゃなくて、いろんなポジションをやって自分の持っている能力を伸ばした方が良い。野手でそのままメジャーに行けたらそれも良いしね!ポジションを守りながらたまにピッチャーもやればいいんだ。18歳くらいまでは試合形式では1週間に50球も投げればそれで十分!だってそうやって子供時代を過ごしてた人が、今メジャーでいっぱい投手として活躍してるんだもん!』
 とのことでした。
 
 もちろん、目的は彼に会うためにいったんじゃないんです。どうやってこれからの選手を育てているかを見に行ったんです。
 彼ら5人の他にも、すでにマイナー契約を結んでいるこの村出身の選手はたくさんいるし、またその下の世代はまずはマイナー契約を勝ち取るべく日々の練習に励んでいます。

 その練習の様子とコーチの方々の指導に関してはまた後日。
 では、今日も新たなことを吸収するために出発です。

 この村出身の次の世代は彼かな。
 
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 Sコーチ
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by sbb_blog | 2014-12-21 22:50 | Trackback | Comments(0)