日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)大阪阪南支部所属、堺ビッグボーイズのブログです


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DOMINGO

今回はアメリカのメジャーリーグキャンプに仕事で行ったので、ちょっとその先足を伸ばして、ドミニカ共和国に行ってきました。

ドミニカ共和国って?

アメリカのフロリダ半島の南にある島で、キューバの横、半島の隣はハイチという国があります。ドミニカ共和国として独立をしてから約100年で、昔はスペイン領でした。
「中南米」「カリブ」と言われる地域です。南には南米大陸があります。
人口は約1千万人。日本でイメージしたら四国が近いと思います。

そんな国から、メジャーリーガーが多数輩出されています。最近ならマニー・ラミレス(レッドソックス)、アルバート・プホルス(エンゼルス)、デビット・オルティース(レッドソックス)、ロビンソン・カノー(ヤンキース)。それ以前には、ペドロ・マルチネス(レッドソックス等)、サミー・ソーサ(カブス)。

こんな小さな国から『スーパースター』がどんどん出ているんですね。そして、そこにはメジャー全30球団の「アカデミー」があるんです。16~20歳の有望選手を「育成」する機関です。
それに以前からとても興味があって、『百聞は一見に如かず』で、行くことにしました。


暖かな風が心地よい気候、一年を通して半袖で過ごせる温暖な気候の国です。産業は農業と観光。とは言っても国は貧しく、空港を降り立っても至る所にあらゆる呼び込みの人たちでいっぱいです。

今の時期は試合等のスケジュールはなく、オフシーズンとの位置づけ。メジャーのキャンプに参加している選手もあれば、夏場(5月頃)に始まるサマーリーグに備えて、練習、またトライアウトをしている球団もありました。

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ロサンゼルス・ドジャースのクラブハウス
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各球団30~40名の選手が寝泊りする施設
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ドジャースコーディネーターのバウティスタさん。アカデミー歴が長く、色々と親切に話をしてくださいました。
隣にいるのが阪長君、ビッグにも何度も来てくれていますが、今はグアテマラにいます。
今回は現地集合しました!スペイン語がペラペラです!
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アカデミーの選手たちは、英語のレッスンが必須であります。(普段はスペイン語なので。)
教育水準が国全体で低いので、こういうことでの苦労が多いと聞きました。
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練習をしていたツインズの選手たち。普段は明るいですが、真剣そのものです。

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小中学生の指導者兼アカデミー入りを斡旋するのを仕事にするエドガーさん。
ドミニカではこういう方が仕事として市民権を得ているそうです。色々と話を聞かせてもらいました。

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メッツの新設された施設。球場が3面、ブルペン、室内、クラブハウス全てが完備です

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少し路地を入ると、こんな風景が。あっちこっちで野球をしています。
これが原点でしょうね。日本では見ることが少なくなったような気が。
プラスチックのボールを投げるのが実にうまい!


「国が豊かでなく、充実した仕事も少ないので、メジャーリーガーになるのが彼らの夢なんだ。だから競争の原理が自然とはたらく。」エドガーさんのコメントです。
 「そして、充実した施設、環境で16~20歳の子供たちが、メジャーの育成プログラムに則って競争してメジャーを目指す。精神的にタフになった選手が生き残っていけるんだと思うよ。」

 育成プログラムについて、エドガーさん、バウティスタさんに聞いてみた。
「30球団それぞれ多少の違いはあるが、全体で決めているルールがある。練習時間、期間。試合のスケジュール、試合数。」
* 練習時間は普通は3時間まで。→ 後は語学の勉強等に充てる。
* 試合は原則1試合まで。
* 試合は原則連戦はしない。
* 投手の球数制限は統一、年齢によって段階を踏んで増やしていく。
  ~15歳まで → 50球まで。
  15歳~17歳 → 約70球まで
  18歳~20歳 → 約90球まで
  投球した後の制限も年齢別にあり。翌日は投球しないのが原則。

 日本の現状について、先ずは練習時間話をしてみると・・・。

「 練習時間、長過ぎるだろ?選手が野球を愛せなくなるんじゃないか?」
「 野球意外にも色んなことをする時間がないじゃないか?」
「 疲れてパフォーマンスが上がらないし、身体が大きくならんぞ?」

 次にピッチャーの投球について。

「 ピッチャーは投げすぎだろ。将来に必ず影響するぞ?」
「 ナゲコミってなんだ?それ、ダメだろ。」
「 そんな無茶な日程で投球をさせて親は何も言わないのか?こっちだったら、親が連れて帰るぞ!」

 小中高の現状、甲子園についての説明をすると。

「 ・・・・・・ 」口をポカーンとさせて。
「 ルールを変えてやるべきだ。小学生は遊ばせてりゃいいんだ。 」
「 それじゃ~ケガ人がいっぱい出るだろ?大人(指導者)は何のためにやってるんだ? 」

 一様にちょっと信じられないって感じが、顔色から受け取れました。でも日本では、これがスタンダードですもんね。まさしく、日本の常識が世界の非常識です。

 アカデミーの選手と話す機会がありました。日本の指導者と選手との関係について練習に費やす時間、体罰も含め話をすると。

「 それでうまくなるのか? 」
「 選手はそれで指導者に敬意を払うのか?」さすが、外国の表現です。彼らは敬意を持ちながら、選手と指導者の関係はより対等に近いので。

専門的な話も。日本の野手、特に内野手がメジャーでほぼ活躍出来ず日本に戻ってくる。それはどう思うか?

「 理由は一つだけでないと思うが、形に捉われすぎていると守備力は落ちるし、守備範囲が狭くなる。こちらでは、とにかく形のことは極力言わないようにしている。形を言い過ぎると、そんなところからスーパープレーは生まれないよ。」
 
  堺ビッグボーイズの考え、やり方を説明すると。

「 ぜひ、そのやり方でがんばって、子供たちを育ててやってくれ!ちゃんとやっていけば、成果は必ず出るよ!ちょっとの我慢だ! 」
「 子供たちにとにかく野球を楽しませてやってくれ!それが一番の上達法だ! 」

 育成に携わる方々から口々に「楽しませろ、遊ばせろ。」のセリフが出るのは対極的だ。

そして、「日本は教育水準も高いし、勤勉で優秀な民族だ。そんな基礎能力はここにはない。だから、ちょっと活躍してお金を稼ぐと真面目にしなくなる選手が多く、これが大きな問題だ。日本にはそれがあるんだから、育成をうまくすればもっと選手は出てくるよ。」

 今一度、冷静に考えてみて欲しい。生活が掛かって、そこに全てを賭けるドミニカの選手達が、将来を見据え、目前の勝負に拘らず、「教育の一環」と言って、野球はその手段としている日本がこんなにも目前の勝負に拘る、そして選手を酷使する。逆であってもおかしくないはずなのに・・・。

 次の日にプエルトリコにも行った。そこで出会った指導者も同じことを言っていた。
 野球は世界的には盛んな国が少ない。もちろん、それを引っ張って行ってるのはアメリカだ。私なりに勉強した中で言えば、やはり真摯に、謙虚に学ぶことがたくさんある。
 WBCで勝ってるとか、日本流だ、とか、妄信的に思い込むのは得策かと思えない。
 

 私はこれをいい形で、チームに還元したい。そして、彼らには是非、色々な経験をして欲しい。海外に行くのも一つの手段だと思う。『大志を抱け』だ!

代表S
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by sbb_blog | 2013-03-14 18:27 | 代表ブログ | Trackback | Comments(0)