これからの在り方
2010年 09月 20日
今年も「代表、監督変わったから紹介するわ。」数チームありました。毎年のことです。
あるチームは若い方が監督になられていました。紹介をいただき、そのチームの代表さんに、「若い人が来てくれてよかったですね!」 (何か過疎化の進んだ村の会話のようです。)
「そうやねんけど、いつまでやってくれるかな~?」
「彼にも仕事があるし、いずれ結婚したり、子供が出来たりすると、思うようにいかんようになるからな~。」
まさにこれが現実です。
過去にジャイアンツカップに優勝をしたチーム。春夏の全国優勝の経験があるチーム。
これらが後継者の問題でチームが衰退し、部員不足に悩んでいます。
これらのチームが強かった10年前からすれば、想像もつかなかったことです。
中学校の硬式クラブチームを取り巻く環境は、長年ボランティアという歴史で、善意ある、野球が好きな方々の厚意と熱意で支えられてきました。
社会の構造が変化し、長引く不況の中、そういう方々が仕事を差し置いて野球に専念出来る環境はとても厳しくなっています。
「たまたま」野球が好きで、子供が好きで、指導に携わることが出来ているチームは良いですが、それはあくまで偶然です。また、そういうチームにちゃんと後継者は育っているのか?ほとんどは、そうではないはずです。
それとは逆に、こういうクラブチームでの教育的、社会的意味合いはとても重要になっているとも感じます。
今年は全国大会、ジャイアンツカップと出場する機会に恵まれ、色々なチームの方と交流を持つことが出来ました。
NPO法人を立ち上げて運営している兵庫県の宝塚ボーイズさん。野球と塾を連動されている神奈川県の湘南クラブさん。自治体との連携を深めている栃木県の小山ボーイズさん。ここ数年全国クラスの大会に常連として出場されているチームです。
先を見越して動いているんだな~と、勉強になりました。
これからの在り方・・・・・。今だけを見据えず・・・・・・。
「現状維持は退歩なり。」尊敬する宇城憲治先生がよく仰られるお言葉です。
代表S